THE NORTH FACE(ノースフェイス)の Zip-in-Zip(ジップインジップ)は、「対応インナーを付け替えられる」というのが最大の魅力。とはいえ実際に使ってみると、純正インナーだと暑すぎたり、逆に物足りなかったりしませんか? インナーは外から見えないから、できればリーズナブルに済ませたいし、すでに持っているお気に入りを活かしたい、というのが正直なところ。
実はZip-in-Zipは、インナーを純正にこだわる必要はありません。ジッパーの裏側に YKKの「5VS」 と表記があれば、別ブランドのインナーでも取り付け可能。インナーを変えるだけで着心地や使い勝手は大きく変わります。Zip-in-Zipは、自分の生活スタイルに合わせてカスタマイズしてこそ、本当の良さが見えてきます。

なぜインナーをカスタマイズするのか
理由① 日本の冬は「寒暖差」が激しい
朝は0℃近くまで冷え込むのに、昼の公園では10℃超え。さらに子どもと全力で遊べば、体感温度は一気に上がります。この寒暖差の中では、中綿インナーだと暑くて汗だくになり、フリースだと風を通して肌寒い、という“どっちつかず問題”が起きがち。
インナーを純正以外に変えて厚みや素材を調整することで、暑すぎず寒すぎないちょうどいい状態を作れるのが、Zip-in-Zipカスタマイズの大きなメリットです。
理由② Zip-in-Zipは“専用品を必ず付ける仕組み”じゃない
Zip-in-Zipは、
- 首元
- フロントジップ
- 袖のスナップ
この3点でインナーを留めているだけの、意外とシンプルな構造です。
ガチガチに固定する仕組みではなく、ズレを防いで一体感を出しているというイメージに近いです。
そのため、構造さえ理解してしまえば、インナー選びの自由度は一気に広がります。
ジッパー規格(例:YKKの5VS)が合い、厚みや首元が干渉しなければ、必ずしも純正インナーである必要はありません。
実際、ユニクロの薄手インサレーションやフリース、ワークマンの化繊ジャケットなども、条件が合えばZip-in-Zipのインナーとして十分に使えます。
「純正を付け替えるためのシステム」ではなく、レアウター+インナーを固定する仕組みと考えると、手持ちアイテムを活かした自分仕様の組み合わせが作れます。
Zip-in-Zipの本当の魅力は、ここにあります。
インナー選びで失敗しない3つのポイント
① 厚みは「アウター前提」で考える
Zip-in-Zip対応アウターは、もともとインナーを重ねる前提で作られたサイズ感です。そのため、ダウン並みに厚いものを入れるとモコモコしすぎて動きにくく、逆に薄すぎると体温調整が難しくなります。目安は「ミドルレイヤー」。薄手フリースや化繊インサレーション(インナーダウン)、ソフトシェル系がバランス良好です。暖かさと動きやすさの両立ができ、Zip-in-Zipの良さを一番実感しやすい組み合わせになります。
② 首元は「ジップの高さ」を見る
純正インナーは、Zip-in-Zip対応アウターと干渉しないよう、襟の高さや形が計算されています。別のインナーを使う場合は、その点を意識することが大切。チェックしたいのは「フルジップ」であること、そして「襟が高すぎない」ことの2点です。襟が高すぎると首元でもたつき、ジップの開閉もしづらくなります。重ね着したときのストレスを減らすためにも、首まわりの収まりは必ず確認しておきたいポイントです。
③ 滑りの良さ=着心地
地味ですが意外と重要なのが、インナーの表地素材です。フリースむき出しのタイプは、アウターを重ねたときに腕が引っかかりやすく、脱ぎ着のたびにストレスを感じがち。一方でナイロンなど滑りのいい表地なら、袖通しがスムーズで着脱が圧倒的に楽になります。公園で何度も脱いだり着たりする場面では、この差はかなり大きめ。動き回る日ほど、ナイロン系インナーは正義です。
実際におすすめなカスタム例
パターン① 薄手化繊インサレーション
朝夕の冷え込む時間帯は、Zip-in-Zipでアウターとインナーをしっかり合体。風を防ぎつつ、必要十分な防寒ができます。気温が上がる昼間は、インナーだけで過ごせばOK。軽くて動きやすく、子どもと走り回ってもストレスがありません。化繊インサレーションなら汗をかいても冷えにくく、脱ぎ着も簡単。寒暖差のある一日を1着で乗り切れる、「一番使える」王道のZip-in-Zipカスタムです。
パターン② フリース+アウターは“非接続”
あえてZip-in-Zipでジップ接続せず、アウターとインナーを別々に着るという選択もあります。そもそも、ボタン留めのウェアや前開きでないトップスなどは、無理にZip-in-Zipに組み合わせる必要はありません。普段はインナー単体、外で風が強い日だけアウターを重ねるだけでも十分対応できます。この使い方なら着回しの幅が広く、室内でもそのまま使えるのが大きなメリットです。
一方で、接続したほうが快適な場面も確実にあります。子どもと走ったり、しゃがんだりを繰り返す公園遊びや、風の強い日、長時間屋外にいるときは、インナーがズレにくく脱ぎ着もしやすいZip-in-Zip接続が効果的。無理に常用するものではなく、状況に応じて「つなぐ/つながない」を選べることこそ、Zip-in-Zipの一番賢い使い方です。
パターン③ 手持ちダウンを流用
意外と多いのが、薄手ダウンやノーカラー系ジャケットをZip-in-Zipのインナーとして使うカスタム。防寒力は最強で、真冬の長時間屋外でも安心です。ただし中に仕込む分、モコつきやすいのでサイズ感には注意が必要。
Zip-in-Zipの本当の良さは、メーカーが用意した正解をそのまま着ることではありません。生活スタイルや体質、子どもとの過ごし方に合わせてインナーを変えた瞬間、自分にとっての最適解になります。「なんだかしっくりこない」と感じたら、それはカスタマイズの余地があるサインです。
インナーの入手先と探し方
Zip-in-Zipのインナー探しで、まず候補に挙がるのがユニクロとワークマン。この2ブランドは価格が手頃なうえ、薄手のインナーダウンや化繊インサレーション、ベスト、フリース、軽めのジャケットまで選択肢が豊富です。特にZip-in-Zip用として探すなら、「厚すぎない」「前開き」「首元が高すぎない」といったポイントを意識すると失敗しにくくなります。
ただし、これらのアイテムは入れ替わりが激しいのも事実。オンラインで探すのもいいですが、実際に店舗に足を運んで厚みやサイズ感を確認するのがおすすめです。また、新しく買うだけでなく、タンスに眠っている昔のウェアを引っ張り出して試してみるのも立派な選択。思わぬ名コンビが見つかることもあります。正解のない、少し沼っぽい世界ですが、外遊びウェアのひとつとして参考にしてもらえたら嬉しいです。

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